ページコンテンツ
はじめに:その頭痛、本当に「いつもの頭痛」ですか?
頭痛は多くの方が経験する身近な症状です。「いつものことだから」と我慢していたり、市販薬でしのいでいたりする方も多いのではないでしょうか。しかし、頭痛の種類や原因はさまざまで、中には治療が必要なものもあります。
本記事では、頭痛の主な種類や原因、対処法、そして医療機関を受診すべきタイミングについて詳しく解説します。
頭痛の主な種類と特徴

1. 緊張型頭痛|肩こり・ストレスが原因のことが多い
日本人に最も多いとされるのが緊張型頭痛です。頭全体が締め付けられるような、鈍い痛みが特徴で、肩こりやストレス、長時間のデスクワークなどが原因とされています。
- 頭全体が重く感じる
- 後頭部や首筋のこわばり
- 軽い運動や入浴で改善することがある
2. 片頭痛(偏頭痛)|ズキズキと拍動する強い痛み
片頭痛は、頭の片側にズキンズキンとした拍動性の痛みが起こるのが特徴です。光や音に敏感になったり、吐き気を伴うこともあります。
- ズキズキと脈打つような痛み
- 光や音に敏感になる
- 吐き気や嘔吐を伴うことがある
- 発作的に数時間~数日続く
3. 群発頭痛|男性に多く「目の奥がえぐられるような激痛」
群発頭痛は、目の奥を中心に激しい痛みが起こり、一定期間に集中して繰り返すのが特徴です。
- 目の奥をえぐられるような激しい痛み
- 一側性に起こる
- 涙や鼻水、目の充血を伴う
4. 二次性頭痛(危険な頭痛)|命に関わる可能性も
くも膜下出血、脳腫瘍、髄膜炎などが原因で起こる頭痛は二次性頭痛と呼ばれます。突然の激しい痛みや、手足のしびれ、意識障害などを伴う場合は緊急受診が必要です。
- 今までに経験のない激しい痛み
- 発熱・意識障害・けいれんを伴う
- 頻度や強さが急に変化した
- 頭部外傷のあとに出現

市販薬で治る?自己判断のリスクとは
市販の鎮痛薬は一時的な症状緩和には有効ですが、繰り返し使用することで「薬物乱用頭痛」を引き起こすリスクもあります。
また、片頭痛の方にとっては予防薬や専用の治療薬(トリプタン系など)の使用が症状改善につながることもあります。
受診の目安とタイミング
以下のような場合は、医療機関の受診をおすすめします。
- 頭痛が週に何度も続いている
- 痛みの性質が今までと違う
- 市販薬が効かない/常用している
- 吐き気・めまい・しびれを伴う
- 仕事や生活に支障が出ている
当院での頭痛診療について
当院では、問診と診察をもとに頭痛の種類を正確に見極め、適切な治療を提案しています。必要に応じて脳の画像検査も可能です。
- 長年の頭痛を根本的に治したい
- 月経に伴う片頭痛で困っている
- 鎮痛薬を使いすぎている気がする
おわりに:我慢せず、まずは相談を
「たかが頭痛」と軽く考えていた症状が、実は生活に大きな支障をもたらしていることもあります。頭痛は適切な診断と治療によって改善が可能です。
つらい頭痛に悩んでいる方は、どうぞお気軽にご相談ください。